こんにちは、ライブドアブログ編集部です。

今回は、売れっ子マンガ家・イラストレーターであり、人気育児絵日記ブログ「ヒヨくん あっくん育児日記」管理人のやまもとりえさんにインタビューさせていただきました!

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多忙さとは裏腹に、おっとりとかわいらしい雰囲気のやまもとりえさん。


4歳と1歳の男の子を育てながら、マンガ家としても売れっ子! 両立はどうしてる?


――やまもとさんは何本も連載を持たれていたり、書籍も次々に出版されていますが、2人のお子さんの子育てをしながらどうやって時間を捻出されているんですか?

今年の4月にようやく2人とも保育園に入ったんですが、それまでは自分でもどうしてたかわからないぐらいスキマ時間で作業してました。 子どもが1人のときは「子どもが寝たりテレビ見たりしてる時間は全部仕事」っていう感じでなんとかできたんですけど、2人目が生まれてさすがに深夜しか仕事の時間がなくなって。でも、今は昼間はがっつり時間が取れるのでハッピーです。保育園ってすばらしいですね(笑)

――結構最近までスキマ時間でお仕事されてたんですね! 保育園入れてほんとよかったですね。
書籍は2冊ほとんど同時くらいに出版されていますけど、大変だったんじゃないですか?


大変ですけど、なんとかできました(笑) 書き下ろしや表紙はだいたい2週間ぐらいで仕上げるんですけど、私のタッチだからできるっていうのはあると思います。他のブロガーさんを見てると、背景の細かかったり色も明暗をつけてしっかり塗られていたり、私はそれをやってたら絶対追いつかないです。シンプルなのでなんとかできているというか。

――ちなみに、ブログにはどれぐらい時間かかってるんですか?

今はすごい申し訳ないんですけど、インスタに毎日1コママンガをアップしていて、それが溜まったらひとつにまとめてブログにアップしているので、そんなにはかかってないんです。1コマは10秒ぐらいで描けるんで。

――10秒はすごいですね! このヒヨくんあっくんの造形って、シンプルだけどすごくかわいくて独特だと思うんですが、どういう経緯でこのデザインになったんですか?

赤ちゃんってまんじゅうみたいだなあと思って、まんじゅうに顔をつけて、デフォルメし過ぎたらこうなりました(笑) 実は全然似てないんですけど、長男は目が点で次男はわりと目が細いのでそれをそのまま描いてます。シンプルだから、体全体の形を変えたりしないとなかなか感情が伝わらないので、そのへんは試行錯誤しながらやってきました。

――お仕事は、出産後の方が忙しくなったんじゃないですか?

そうなんです。妊娠してマンガを描くようになったらマンガの仕事をもらえるようになって、そのマンガの書籍を出版したら、その書籍が名刺代わりになってくれたんで、それで仕事が来るようになりました。

Aさんの恋路。 (単行本)
著者:やまもとりえ
出版:祥伝社
発売日:2018-07-01


本当の頑張らない育児 (ホーム社書籍扱いコミックス)
著者:やまもとりえ
出版:ホーム社
発売日:2018-07-25




今年7月に発売された2冊の書籍がこちら。どちらも大ヒット中です!


話題を呼んだ“なれそめ”マンガ「やまもとさん」の裏側


――マンガは始めたのは妊娠してからだったんですね。

そうです。妊娠日記をつけたくて最初は文章で書いてたんですけど、友人でマンガ家の小山健くんに「誰が全く知らない人の妊娠に興味持つ?だったら面白おかしくマンガで描いたほうがもっと読んでもらえるでしょ」って言われて、マンガ分かんないどうしようってなりながら描き始めた感じです。

――そうだったんですね。実は、やまもとさんを知ったのも小山健さんが描かれてた「やまもとさん」っていうなれそめマンガがきっかけだったんですが、ちょっとくわしく聞かせてもらってもいいですか?

はい(笑) 出版関係の方でも、小山くんのマンガで私を知ってくださった方がすごい多いです。

――あのなれそめマンガによると、旦那さんとは職場に営業で来て知り合われたということでしたが、最初の印象はどんな感じだったんですか?

最初は私が27歳で彼が23歳で、まだ学生みたいに見えて特に意識せずにいたんです。でも、何かのきっかけでお話をしたときに、とにかく穏やかで優しい雰囲気で「こんな人が彼氏だったらよかったのにな」みたいに思ったような。もう忘れてしまったけど。当時同棲してた彼氏はなかなか大変な人だったので(笑)

――同棲してた元彼さんは、マンガでも結構ドSな感じでしたね。

そうですね(笑) 同棲相手に追い出されてからは、アトリエとして借りた物置小屋みたいな、トイレもお風呂も家具も家電もない、パソコンと布団だけの部屋で毎日すすり泣いてたんです(笑)  春先だったんで寒くて、毎日銭湯とコインランドリーに行って、お笑いとアイドルのDVDを心の支えにして半年ぐらい暮らしました。
そしたら、小山くんの奥さんが心配して「二軒隣の部屋が空いたから引っ越してくれば?」って言ってくれて。それからは、ご近所同士でマンガを貸し借りしたり楽しい青春時代を過ごしました。

――マンガでも、小山夫妻に恋愛相談したりピンチを救われたりしてましたね(笑)

はい(笑) 付き合ってるのか付き合ってないのか分からない状態が続いて、小山夫妻に相談をして背中を押してもらっていました。「好きです」も「結婚して」も私から伝えて結婚できたので、あの古い文化住宅でいろいろ人生が変わりました。 
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★友人の小山健さんによるなれそめマンガ「やまもとさん」より


今も夫に片想い! でも、2人目が生まれてからは関係性が少し変化


――ほんとにマンガの通りだったんですね! 結婚と出産を経て、夫婦の関係性は変わりましたか?

変わったかもしれないですけど、私が夫に片想い状態は前から続いてますね。

――え! 今もですか?

今もですね。こっちは好きなんですけど、向こうはつれない感じがずっと続いてます。愛情表現が下手なんだと思い込んでるんですけど(笑)
ただ、前は好きだからあんまりあれしてこれしてって言えなかったんですけど、2人目が生まれてからはさすがに言わなきゃと思って「赤ちゃん抱っこしてて」とか言うようになりました。ただ、向こうが穏やかなんで、けんかはほとんどしないです。私が不満でも「すいません」って向こうが言ってくれるから「こっちこそすいません」で終わる感じ(笑)

――すごいかわいい夫婦ですね(笑) 家事分担はどうされてますか?

早く帰って来れたら夫が皿洗いや子どもをお風呂に入れてくれたりはするんですけど、平日は仕事で遅いのでだいたい私が家事をして、休日に料理を作ってくれたりします。料理が趣味で、私よりも全然うまいんで毎日やってくれればいいのになと思いながら(笑)
掃除とか片付けとかきれいにするのは好きなんですけど、料理はすぐになくなるに作るのがすごい嫌で、そのうち夫が仕事辞めて家事やってくれたらいいなあと(笑)

――そうなんですね。「頑張らない育児」は実践できてますか?

もともとそんなにがんばってないから、まあできてるかな(笑) あの本に書いたのは、旦那さんも奥さんも型にはまらず好きなことをやろうってことで、「人がこうだから自分もやらなきゃ」みたいなことはやめようとは夫婦で話していて、実践できている気がします。
でも、いまだに夫に子どもを預けて出かけるのが苦手というか、罪悪感がつきまとって楽しめないのはありますね。本の中に出てくる、夫も妻もそれぞれ休日を作るというのを出版した後に実践したら罪悪感で楽しめなかったんで、これが難しいなと(笑) 「子どもたち今どうしてるかな」「早く帰んなきゃ」ってずっとザワザワするんです。だから、心の根っこの部分からどうにかしないと。

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★『本当の頑張らない育児』17話より


長男の「試し行動」と涙で実感した、2人育児の難しさ


――お子さん2人は似てますか?

顔も性格も違いますね。長男はパッチリした目なんですけど、次男は目が細くて。性格は、長男の方が繊細で新生児のときは抱っこしてないとずっと泣いていて、今もちょっとした言葉で傷ついたり喜んだりするんですけど、次男は寝かせっぱなしでもあまり泣かないしどっしりした感じです。
2人目が生まれる前は不安だったんですけど、生まれてみたら育てやすかったんでうまくできてるなあと。バランスがありがたいですね。

――ブログを読んでると、弟が生まれてからのお兄ちゃんへの対応が大変だった様子がうかがえますね。

はい、最初の1カ月は特に大変でした。愛情を試すためにわざと嫌われることをする「試し行動」っていうのがあって。「試し行動」は大人でもあるらしいですね。

――恋人同士のけんかとかでよく聞きますよね。

そうそう。子どものうちに親からの愛情を受け取った実感がないと、大人になっても「試し行動」を繰り返すっていう話を読んだことがあって「今のうちにどうにかしないと」と思って。なので、次男が生まれてからも長男ファーストでやってました。いまだに次男が長男のおもちゃを取ったりしても「貸してあげなよ」じゃなくて「お兄ちゃんのだよ」って言うようにしていて、そうしたら最近は長男が自分から「貸してあげる」って言うようになってきました。
でも、最初は次男を抱っこしてるともうなんとも言えない表情をしてましたね。理解しようとするいい子の部分と、どうしても嫉妬しちゃう部分とが相まって、笑いながら泣くんです。2歳でこんな複雑な顔するんだなあと、忘れられないですね。「いいよ、赤ちゃん抱いてきな!」って言いながらポロポロ泣くみたいな(笑)

――うわ〜、切ないですね……。

でも、だからといって生まれたての次男を放っておくわけにもいかないし、平等って難しいなと思いましたね。長男からしたら今まで自分だけだったのに時間が半分にされたっていう感じだし、次男にも長男にはこんなにしてあげたのに少ししかしてあげられないって申し訳ないし。それで、1カ月間は私も心がぐちゃぐちゃになってました。
ただ、1人目のときはほんと分からないことだらけで「何歳までにこれができなきゃダメ」みたいな記事にいちいち心がザワザワしてたんですけど、2人目はもう「言葉が遅かろうが食べなかろうが別に死なないし」って気にしなくなりました。
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★長男の赤ちゃんがえり(試し行動)のことより


物語をいろいろな人の立場から描く理由


――『Aさんの恋路。』にしろ『本当の頑張らない育児』にしろ、いろんな人の立場の主観を描いていて、ものごとを見るときのバランスの取り方がすごくうまいと思ったんですが、そういう俯瞰目線みたいなものはいつから持っていたんですか?

そんなに俯瞰ができてるかは分からないんですが、妄想好きな子どもではあって、すれ違った人がどういう性格かなとか、どういう経緯でここに来たんだろうとか考えるのが好きだったんで、いつからと言われると小さい頃からでしょうね。「今こう思ってるのかな」とか、「私がこう言ったらこう思うだろうな」とか勝手に想像して物語にしている感じです。
ただやっぱり主観は入ってしまうし、主役がメインなので全体的に平等かっていうとそれはないとは思いますね。でも「私はこう思うから、そうじゃない人は悪者」っていう考え方は、ちょっと危険かなと思っていて、なるべく悪者を作らないようにはしてます。

――「自分が絶対正しい!」って疑いなく思ってる人はちょっと怖いですよね。

そうなんですよね。ただ、例えば『頑張らない育児』の読者は主婦の方が多いからどうしても主婦目線で描いてしまって、旦那さんの意見を取り入れきれてないのがちょっと心残りでもあります。男の人の意見も絶対あるだろうし、それはこれからの課題としてやっていきたいです。ただ、平等にしすぎるとおもしろくないだろうし、なかなか難しいですね(笑)

――読者さんには、男性もいらっしゃるんですか?

男性もたぶん1割ぐらいですけど、いらっしゃいますね。『頑張らない育児』では、後半にいくにつれて男性の方からもコメントが来るようになって。マンガの中の旦那さんの「無理しなきゃ無理でしょ」っていうセリフを、世のがんばってるパパさんたちが「そうなんだよ!」みたいな(笑) 「育メンって簡単に言うけど、仕事から疲れて帰って育児するってなかなか大変なんだよ」って、よっぽど声に出しづらいんだろうなって思いました。

――確かに父親が「俺はこれやってる」って言っても「それしかやってないの?」ってたたかれちゃう空気がありますね。

育児関係の話題って炎上しやすいし、男性が口出しすると「お前が言うな」みたいに攻撃されることがすごく多いみたいで、もっと声を出しやすいようにしてあげたいなって思いましたね。男性が育児を語るときって、どうしてもシングルファザーやめちゃくちゃ育児をやってる人に限られてて。でもそんな人はなかなかいないから、働きながら育児してる普通のパパさんの意見をもっと聞かないと、夫婦が協力して育児なんて無理だと思うから、男性の意見を聞いてあげられる場があったらなあって思いますね。
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★『本当の頑張らない育児』18話より

――ブログの読者さんに伝えたいことはありますか?

「お互いになぐさめ合いながら励まし合いながらいきましょう」ですかね。
長男だけのときは、ブログには楽しいことやかわいいことだけを載せてたんですけど、そうじゃない愚痴や本音も載せるようになったら反応が結構大きかったんです。やっぱり素直に書いたほうが「わかります」とか「うちもです」とか共感してもらえて、こっちも救われます。
だから今は、かっこつけずにブログの読者さんといっしょにがんばっていけたらと思います。

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読者プレゼント


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今回のインタビューを記念して、やまもとりえさん直筆のイラスト&サイン入り色紙を抽選で2名の方にプレゼントします!

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柔らかな口調で、子育てや仕事、旦那さんとのなれそめまで気さくに語ってくださったやまもとりえさん。ブログや書籍の印象そのままに、優しさがにじみ出ているとてもすてきな方でした!
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